やってしまいました。タイトルの件ではなく、このブログの更新をかれこれ10ヶ月以上もさぼってしまってことです。もはやこのサイトを維持する必要があるのか怪しいわけですが、なぜか時々アクセスがあるのでやっぱり残しておきます。誰が何の目的で見ているんだろう……
さて、早速ですがプライベートでドローンを買いました。正確には買い換えました。元々、ちょっとお高めのおもちゃといったイメージのものを持っていたのですが、GPSや下方画像認識によるホバリング、動画・静止画の撮影、アプリを利用しての自動追従などなど、正直十分に遊べる品だったのですが諸事情により買い換えとなりました。
買い換えるまで
まずは元々持っていたドローンからご紹介しましょう。Amazonでドローンを探した方は恐らくこのメーカーの製品がヒットしていたのではないでしょうか。HolyStoneのHS175という製品です。このメーカーは室内向けの対戦型ドローンのほか、カメラ付きドローンを複数機種発売しています。当時の規制であった200g未満で屋外でも飛ばせそうな性能のラインナップはいくつかあったのですが、唯一プロポ(コントローラー)からカメラの角度を変えられるこの機種を選びました。
私が購入したときは2万円弱でしたが、ざっと調べた限り今でも同じくらいの値付けがされており、さらに結構な頻度でセールやクーポンの対象となるため18,000円くらいで手に入るようです。機能面も必要十分に備えていて動画も静止画も撮影できるので、数千円の室内用ドローンを検討している方はちょっと奮発してこちらを検討されてもいいかもしれません。
性能面ですが、一応屋外でも飛ばすことはできます。操縦時のブレがあり、少しの風でも揺さぶられるため、無風時の方が安心です。カメラにジンバルがないため、このブレや揺れはダイレクトに映像に反映されるので、ダイナミックな空撮動画というのは期待しないほうがいいですが、スナップショット程度であれば、いい思い出の記録が作れます。実際に撮影した動画を貼っておきます。前進時に画角が下を向いたりするのがわかると思います。※草地から離陸していますが、プロペラへの巻き込み事故の恐れがあるため発着用のシートを利用しましょう。
それなりに遊べたので時々飛ばしていたのですが、フォロワーさんの操縦練習中に墜落水没し壊れてしまいました。後ほど詳しく書きますが、ドローンに関わるいくつかの制度が改正される2ヶ月ほど前というタイミングだったため、買い換えに向けての検討を始めました。
制度改正のポイント
ドローンに関する制約は航空法以外にもいくつかの法律が関連しています。ここでは具体的な法律名よりも、何がポイントなのかに寄せて書いていきます。従来、200g未満のドローンは規制対象外となっていたため、各社199gを謳った製品を発売していました。法律的には、軽ければ「飛行機」ではなく「おもちゃ」という扱いになっていたわけです。しかし、技術が上がり価格が下がり、手軽に購入できるものでも、高さ100m以上・距離も数kmくらい飛ばせる商品が出てきました。こういった機体を街中で飛ばしての事故や、首相官邸への墜落事件などが起こり、規制強化の検討が始められました。2020年ごろのことです。結果的に、重量基準が100g超へ変更され、他にもいくつかの条件が設けられることとなりました。ポイントは下記の通りです。
- 操縦者には一定の知識・技術要件
- 規制対象は100g超の機体
- 対象の機体は登録を義務化(2022年6月20日から)
- 機体には機体識別記号等を発信する「リモートID」の装備が必要
ここで誤解が多いのは、現時点では「免許」は存在しないということです。ただし、規制対象の機体を飛行させるためには申請が必要になるため、一定の知識・技術要件をクリアする必要があります。具体的には、飛行申請時に操縦者の飛行経験を記載が必要で、10時間以上の飛行経験が目安になっています。ドローンスクールやライセンスもありますが、この書類の記載が免除されるものです。将来的に免許制に移行することはアナウンスされており、民間ライセンス保有者には一部免除などの優遇が行われる予定のようです。
また、機体登録は現在先行開始されており、2022年6月19日までに申請があったものについては「リモートID」の装備が3年間免除されることになっています。ざっと調べた限り、リモートID搭載機は発売されていませんので、外付け型を購入するか6月19日までに申請するかの2択になっています。※DJI Mini 3 ProはアップデートによりリモートIDに対応予定になっています。
もう一つ誤解が多い機体重量についてです。100g超が対象となるため、現実的には屋外で飛行できるスペックの全ての機体になると思われますが、重量計算は本体とバッテリーのみとなります。例えば、プロペラガードのような取り外しが可能な装備品、外付け型リモートIDは重量計算の対象外となります。
DIPSヘルプデスクへの問い合わせで回答をいただいたのでさらに付記しておくと、メーカー純正の大容量バッテリーが存在する場合、標準重量の申請のまま換装して(重量が増えた状態で)飛行してもOKとのことでした。ただし、海外モデル用や社外品など国内で正式に販売されていない場合は機体の改造として変更申請が必要となります。変更申請したとして、付属の標準バッテリーに戻すと再び重量変更が必要かについても問い合わせたところ、本来は都度の申請が望ましいのだが、容易に換装出来る構造であることも承知しており、実務上変更申請は必要ありませんとご回答いただきました。※電話はなかなか繋がらずお忙しそうでしたが、大変丁寧にご対応・ご回答いただけました。DIPS登録制度ヘルプデスクのご担当者様ありがとうございました。
新制度を見越した買い換え
前述、故障は4月末でした。この頃、DJI Mavic Miniという、型落ち品が4万円弱で売られており候補にしていました。さらに、DJIの新機種DJI Mini 3 Proの発売告知がゴールデンウィーク明けという噂になっているタイミングでもありました。仕事がバタついていたこともあり、気がついた時には型落ち品は売り切れており、Mini3 Proの仕様が判明していました。まず、日本国内の制度改正を前提に、重量は249gに増加しました。これは主にバッテリー容量の増加で、30分以上の飛行ができるようになっています。前方・後方の障害物検知が追加され、より安全な飛行機能も追加されています。カメラは4K/60fps動画に対応、オプションの画面付きプロポにも対応し伝送距離も長くなっています。
性能も機能もアップして俄然物欲もアップ!とはなりませんでして、現行機のDJI Mini 2との価格差5万円弱に見合わなさを感じてしまっていました。5月中旬、暖かくなり梅雨入り前のドローン日和。言ってる間に規制が変わるとはいえ、早く欲しいなという気持ちのほうが強かったわけです。実際の所、この期間に飛ばせる回数なんて知れてるんですけどね。また、偶然実機を体験する機会もあり、型落ちになってしまうけどDJI Mini 2を購入すること、一旦純正登録するが6/19までに大容量バッテリーへの改造・変更申請をすることの決心を固めたわけです。
というわけで、今後はドローン関連の話題も書いていければと思っています。早速初飛行もしてきたのでそのレポートなんかも。
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